ホルター技師は日常生活中に心電図がとれれば不整脈や狭心症が診断できると考え、携帯式の心電計を発明しました。当初はオープンリール式のテープレコーダーを背負っていたため負荷量が大きく、また、短時間の記録しかできませんでした。IC技術の進歩とともに音楽カセットテープに記録できるようになり、さらに、現在では名刺大の大きさで50〜100gという軽さになりました。デジタル方式で記録できるようになったため、解析速度が早くまた、記録時間も延長できます。ホルター心電図から得られた心拍やQT間隔の変動を数学的に解析することにより、心臓突然死をおこすかどうかの予測もある程度可能になりました。通常のホルター心電図は24〜48時間が記録時間の限界ですので、めったに発生しない不整脈などが記録できることはまれです。このため不整脈の診断にはホルター心電図を何度も施行する必要があります。特に夏には胸につけた電極が汗ではずれたり、かぶれたりすることがありますので注意が必要です。