循環器内科の研修について

ごあいさつ

一人一人の希望に添ったキャリアプランをバックアップします

藤田医科大学 循環器内科 講座教授 井澤 英夫

 循環器内科の対象疾患は、急性心筋梗塞や狭心症をはじめ多岐(※1)にわたり、検査も治療も様々(※2)です。さらに近年は、心臓リハビリテーションや腫瘍循環器の必要性が急速に増しています。また、心筋梗塞の患者さんが心不全や不整脈を起こしたり、糖尿病や脂質異常症、甲状腺疾患、呼吸器疾患などを合併するケースも多いため、循環器専門医には内科専門医としての高い総合力が求められます。

 だからといって「難しそう」と心配する必要はありません。藤田医科大学循環器内科では、「高い総合力を有する循環器専門医」の育成に情熱を燃やす、教育熱心で面倒見の良いスタッフが、質の高い専門医研修を行っています。研修医一人ひとりの希望を尊重してカリキュラムを作成し、常に指導医が親身になってアドバイスする体制が整っています。しかも、藤田医科大学病院循環器内科は、症例数や疾患数で常に全国トップクラス(※3)を誇り、common disease から重症疾患や希少疾患まで幅広い循環器疾患を経験できます。この恵まれた環境が、研修医全員を「高い総合力を有する循環器専門医」へと確実に育てていきます。

 循環器内科は命にかかわる疾患を扱い、命を救われた患者さんやご家族から感謝されることが多くあります。大きなやりがいを感じることができ、患者さんとの絆も深まります。退院後も脳卒中やがんなど、加齢に伴う様々な疾患の相談に親身になって応えていくことも循環器内科医の使命です。患者さんも、最高の知識や技量があるだけでなく、人間性あふれる医師に診てもらうことを望んでいます。高い臨床能力と優れた人間性を兼ね備え、患者さんの人生に寄り添える医師の育成が、私たちの最大の目標です。

 循環器内科はチームで診療を行うため、チームの結束力は他の診療科には負けません。多くの女性医師も在籍し、子育てしながら臨床の最前線で活躍しています。性別に関係なく、若い先生たちが医師として、幸せでやりがいのある人生を歩めるように、医局も全面的にバックアップしています。研修医の先生には、みんなで力を合わせて一人でも多くの患者さんへ最高の医療を届けることを目指して、私たちの仲間に入ってきてくれることを心から願っています。

  • ※1.その他、心不全、不整脈、弁膜症、心筋症、高血圧症、閉塞性動脈硬化症、肺血栓塞栓症、肺高血圧症、先天性心疾患など
  • ※2.検査例/心電図や心エコー、CT、MRI、アイソトープ、カテーテル検査など 治療例/カテーテルインターベンションやアブレーション、ペースメーカー、TAVIなどの弁膜症や先天性疾患へのカテーテル治療など
  • ※3.厚生労働省がDPCデータに基づいて発表している指標より

当施設の特徴

FEATURE01

最後まで
諦めない医療

私たちは、「最後まで諦めない医療」を実施し、日本の循環器診療の最終拠点となる専門医集団を教室員一丸となって目指しています。

FEATURE02

豊富な
症例経験

多彩かつ豊富な症例(MDCランキング大学病院全国1位・2020年)を経験できます。

FEATURE03

最新技術の
取得

幅広い分野での専門性の高い指導医により、循環器内科の知識・最新技術を身につけます。

FEATURE04

関連病院と
連携指導

「総合力に優れた循環器内科専門医」を目指して、急性期、慢性期、退院後にわたり、関連病院と連携して指導を継続します。

FEATURE05

リサーチ
マインド

臨床研究を通して「リサーチマインド」を身につけ、学会発表や論文作成、学位取得を達成します。

豊富な症例経験と最新技術の取得

各分野が連携した診療・臨床研究・教育を実施する

基本的なキャリアパス

大学病院では、多彩かつ抱負な症例数を経験し、幅広い分野の各専門医から臨床・研究の指導を受けることができます。

関連病院では、地域医療のみならず、大学病院との連携体制で診療にあたることができます。

取得できる資格

施設認定

  • 日本循環器学会循環器研修施設(新・旧制度両方)
  • 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)研修施設
  • 日本経カテーテル心臓弁治療学会(JTVT)経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)実施施設、専門施設
  • 日本循環器学会経皮的僧帽弁接合不全修復システム (MitraClip) 認定施設
  • 日本循環器学会左心耳閉鎖システム (Watchman) 認定施設
  • 日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション研修施設
  • 日本超音波医学会認定超音波専門医研修施設
  • 日本心エコー図学会心エコー図専門医研修施設
  • 日本成人先天性心疾患学会 (ACHD) 連携修練施設
  • 日本不整脈心電学会不整脈専門医研修施設
  • 補助人工心臓治療関連学会協議会植込型補助人工心臓 (VAD) 実施施設
  • 補助人工心臓治療関連学会協議会 IMPELLA 補助循環用ポンプカテーテル実施施設
  • FFRCT施設基準認定
  • トランスサイレチン型心アミロイドーシスに対するビンダケル導入認定施設
  • 日本高血圧学会高血圧研修施設
  • 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)卵円孔開存 (PFO) 閉鎖術実施施設
  • 日本先天性心疾患インターベンション学会 (JCIC) /CVIT心房中隔欠損症 (ASD) 閉鎖栓施行施設

連携内科研修病院

安城更生病院、トヨタ記念病院、豊田厚生病院、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院、中部ろうさい病院、大同病院、公立陶生病院、春日井市民病院、中京病院、岡崎市民病院、名古屋掖済会病院、常滑市民病院、半田市立半田病院、西知多総合病院、豊田地域医療センター、八千代病院など